城氏の居城として、
城林城と
城村城の二つがよく挙げられます。今回は菊池十八外城の一つでもある城林城、別名木庭城についてご紹介します。
ヘリコプターからの空撮写真。
城村城は城武顕によって築城されたと言います(城郭大系には「伝」とあります)。城武顕と言えば、『武王の門』では15代菊池武光公の片腕で、槍を片手にイケイケどんどんの大将に描かれていますが、いろんな文献を読むに、知謀に優れた人物だったようです。
城郭大系には「く」の字型の平坦地と堀切が残り、十八外城の中でも遺構もはっきり確認できるとあります。
「古城」という字名が残り、地元の人が「城床」と呼ぶ箇所に城趾碑が建っています。
たしかに城床の部分は「く」の字のような?
その背後に「外堀」「内堀」と呼ばれるものがありますが、現在は畑になっています。
本城に非常に近く、城床からは13代
菊池武重公墓、
東福寺、
隈府城を眺めることができます。
しかし本城が近いが故に、占領された場合は本城攻撃の拠点として利用されたようです。23代菊池政隆公は大友勢にここを拠点とされ、隈府城を追われています。
付近には城氏のものとされる墓や寺がありますので、次回からはそれらを紹介した後、城村城に移りたいと思います。
【文献】
『城郭大系』
『菊池氏史要略』
木庭實治『菊池木庭城と木庭一族』
【城林城】
菊池市木庭 城床に駐車スペースあり(ただし道狭し)
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